http://blog.livedoor.jp/inumoni/archives/1024972092.html?1429697797#comment-form
いぬもにさんのTigers女子咲ちゃんSSを読んでて嬉しくなり、再びSSをアップする事にしましたー。
それではどうぞー。

※管理人はSSド素人でっす!!!!!

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...4年前。 長野 宮永家

TV「さぁ、9回の表が終わって3-4と阪神は1点ビハインドで9回ウラの攻撃を迎えております。」

咲「お父さん、何見てるの?」

界「ん?野球だよ」

咲「あぁ、お父さん本当に好きだね」

界「そうか?折角だから見てけよ」

咲「んー、いま暇だし見てこかな」

界「よし、そうこなくちゃな」

TV「さぁ先頭バッターの赤星がセンター前ヒットで出塁し、サヨナラのランナーが出てきました阪神ですが...」

界「4番の金本か、5番の今岡に打席が回ればいいんだがなぁ」

咲「その金本って人たちは強いの?」

界「あぁ、金本は阪神ファンの中ではアニキって呼ばれるくらいだからな。」

咲「へぇー、すごいんだね」

界「あぁ。だけど今岡も...

TV「金本打ちました、ライトの前にボールが落ちる!さぁ2アウト満塁になりました阪神ですが...」

界「よし!!これで今岡が打つとさいこーの場面だな...。」

咲「すごいねー」

界「だろ?やっぱ阪神に限るな」

咲「うん、私も少しいいなぁって思えてきたよ」

TV「さぁここで、満塁の場面にはめっぽう強い5番の今岡ですが...」

界「ここはもう決めてもらわんとなぁ」

咲「そうだねー」

TV「さぁ投げました、打ちました!!!レフトスタンド一直線ー!!!」

界・咲「いったぞ(ね)」

TV「入りましたー!!逆転満塁サヨナラホームランッ!!!今岡やりましたー!!!」

咲「お父さん、阪神ていいね!!!」

界「だな。」

...4年後

午前6時、長野 宮永家

界「今日勝てば優勝か。咲、俺の分も京太郎君としっかり応援してきてくれよ。」

咲「うん!!」

サキー、ハヤクイクゼー

咲「京ちゃんだ、じゃあ行ってきます」



この年、阪神は4月の開幕戦からの快進撃で見事に宿敵巨人に5ゲーム差をつけ、6月後半には早くもファンの

間で、「優勝できるんじゃないか」と囁かれるようになった。

そして...。

9月某日。この日、阪神はこのゲームに勝てば優勝という大事な試合を迎えていた。

咲と京太郎は、その大事な試合を見るために兵庫県西宮市にある、阪神甲子園球場にはるばる長野からきて

いたのである。

そして、入場も済ませ、試合開始15分前。

本日のオーダーも発表され、咲と京太郎は応援歌の紙を見て、応援歌を覚え直していた。

咲「ねぇ京ちゃん」

京太郎「なんだ?」

咲「大和選手の応援歌ってかっこいいよね」

京太郎「そうか?俺は西岡の方がかっこいいと思うけどなー」

咲「そう?」

そう話していると前の人に席から声を掛けられた。

前の席の人「おうあんちゃんにお嬢ちゃん、あんたらは大和と西岡が好きなんか」

京太郎「はい、そーですよ、おじさんは?」

前の席の人「わしは昔から生粋の桧山ファンじゃ」

咲「桧山ですか?いいですねー。私は今岡とかも好きですよ」

前の席の人「お、嬢ちゃんわかっとるやんけ」

そんな感じで盛り上がった

そして、試合が始まった。

阪神は1回、大和や西岡、そしてマートンのソロで横浜相手に3点を先制した。

しかし5回、阪神は金城の満塁弾を相手に4点を献上し逆転され、9回ウラの攻撃を迎えていた。

場内アナウンス「9回のウラ、タイガースの攻撃は、8番 キャッチャー、梅野」

アナウンスに球場全体が一体となって応援歌が聞こえてくる。そしてまた、咲たちも必死で応援歌を歌って応援

していた。すると、梅野は期待に答えるかのようにレフト前ヒットで出塁した。

咲「やった、サヨナラのランナーが出たよ!!」

京太郎「よっしゃあ!!このまま一気にサヨナラだ!!」

前の席の人「次はピッチャーの岩田か、ここは送って来るやろなぁ」

咲「やっぱそうですかねぇ」

京太郎「そりゃそーだろ、二刀流じゃあるまいし」

その予想通り、岩田はバントでランナーを2塁に送った。

しかし、一塁でベースカバーに入っていた三浦がエラーをし、梅野は3塁へ、岩田は2塁に進んだ。

咲・京「やったー!!!!」

咲「ということはつぎって大和だよね?!」

京太郎「あぁ!!」

咲「サヨナラヒット打ってほしいね、京ちゃん!!」

京太郎「そーだな!!」

場内アナウンス「1番、センター、大和」

♪銀河を離れ イスカンダルヘ...

という宇宙戦艦ヤマトの登場曲と共に、大和がゆっくりとバッターボックスに向かう。

観客席では、観客が一斉に、

「行けー、猛虎戦士 やーまーとー」

と大和の応援歌を歌いだし始めた、もちろん咲と京太郎もそれに乗る。

しかも流れはサヨナラ、観客の声援も一際大きい。

そして、大和と三浦の睨み合いが続き、3ボール2ストライクとフルカウントになった。

咲(頑張って、大和選手...)

咲はそう心の中で思いながら、必死に応援歌を歌い続ける。

そして...

三浦はインコースを狙ったようだが狙いがそれたのか失投がド満中に行った。

カキーン!!!!!

ボールはレフトスタンドに1直線で飛んでいった。

そして入った。

観客席は優勝の歓喜で地響きがするほどに阪神ファンの声援で満ち溢れていた。

マウンドでは監督が胴上げをされている。

咲「やったーーーーー!!!!!!」

京太郎「よっしゃーーーーー!!!!!!」

咲「やったね京ちゃん!!!!」

京太郎「やったぜーーーー!!!!」

咲は嬉しすぎて京太郎に抱き付いてしまった。

それほどまでに阪神の優勝がうれしかったのであろう。

そして...。

新幹線の中

咲「阪神が優勝してほんとよかったよー」

京太郎「そーだな」

咲「てかさっき思わず京ちゃんに抱き付いちゃったけど大丈夫だった?」

京太郎「あぁだいじょーぶだぜ」

咲「そう、よかった。なんか眠くなっちゃった、長野についたら起こしてくれない?」

京太郎「いいぜ」

咲「ありがとー」

京太郎「咲」

咲「なに?」

京太郎「CSも日本シリーズも絶対見に行こうな」

咲「もちろん!!」

その後、阪神の勢いは止まらず、CSも日本シリーズも制覇し、2回目の日本一になったというのは、

また別のお話。Fin.










以上であります。

ご感想、ご指摘はコメント欄の方にお願い致します。

ではまた。